【家具の選び方】ーイスと机のベストな関係ー
家具選びは奥深い?!
日々の暮らしをより快適にするためにインテリアにはこだわりたいところですよね。中でも大きな比重を占める家具については、デザインがお部屋の雰囲気とマッチするか、座り心地や質感、手触りはどうかなど着目する点が多数あります。その中でも今回は、テーブル(デスク)とチェアの高さに着目してみました。使い心地を左右する高さバランスは、その後の快適な生活や作業効率に大きな影響を与えます。そこで今回は、机とイスの適切な高さについて、より詳しく考えてみましょう。
テーブル(デスク)の高さ
テーブルの高さについて考える際には、実際に使われる方の体格や作業環境に合わせて調整することが理想です。一般的には、座っている状態で肘が90度程曲がるような高さが最適とされています。この高さを目安にすることで、身体への負担を軽減し、長時間座る場合にも快適に過ごすことができるようになります。また、最近ではリビングやダイニングでも使えるように高さの調節機能のついたものも販売されていますので、複数人で使用する場合にはそのような選択もよいですね。
イスの高さ
イスの適切な高さも、テーブル同様にとても重要です。イスの座面は地面と水平になるように調整するのが一般的です。これにより、正しい姿勢を保ちやすくなり、腰や背中への負担を軽減することができます。また、肘掛けの着いたタイプの椅子は座っている際に肘を支えることができ、長時間の使用でも疲れにくいという利点があります。そのようなアームチェアではゆったり腰掛けることを想定し、座面が広めの設計のものも多く、よりリラックスした姿勢を求める方には最適な選択になるかもしれません。
快適性の秘密は「差尺」
差尺(さじゃく)とは、イスとテーブルの間に生じる高低差のことです。イスのシートハイ(SH)とテーブル天板高さの数値の差ですね。
この差尺が「27〜30cm」くらいが最適だとされています。
イスの座面タイプは木材のままの「板座」や、布や革を貼った「張座」、ペーパーコードなどで編み込まれた「ウィービング素材」などがあり、それぞれのイスに座った時の沈み込みの違いを考慮することも重要となります。
おすすめは、実際にイスに腰掛けた状態で差尺を確認することです。クッションが柔らかく沈み込む場合、イスの座面が低くなり、テーブルとの間にスペースが生じます。一方、板座や硬いクッション素材では沈み込みが少なく、イスの座面が高く保たれます。この差尺を考慮することで、イスを机に引き寄せた際の快適な座り心地や作業のしやすさを確保することができます。
イスとテーブルの高さが合わない場合に生じる問題とは
イスやテーブルの高さが合わない場合には、さまざまな体への問題が生じる可能性があります。例えば、イスが低すぎると腰や背中に負担がかかり集中しづらいことや、長時間座っていると腰痛や姿勢の悪化につながることがあります。また、イスが高すぎると血行が悪くなり、足のむくみや不快感が生じたり、イスの座面が硬すぎると座骨神経に圧迫がかかり、しびれや痛みなどが生じ、健康問題にも発展しかねません。
用途にあった選択を
ダイニングでの食事をする際のダイニングチェアはテーブルに座った際に、肘がテーブルに乗るような高さが適切と一般的に言われています。また、食事の時間が長くなることもあるため、背もたれのあるチェアを選ぶと快適性が増します。
デスクワークをする際には、作業効率や姿勢の維持が重要です。オフィスチェアは背もたれや座面の形状が適切であり、高さ調節機能やリクライニング機能が付いているとさらに快適です。さらに、腰をサポートする機能があると、長時間の作業でも疲れにくくなり集中力の持続にも役立ちます。
海外製の家具の注意点と裏ワザ
海外製の家具を選ぶ際には少し注意が必要です。日本などのアジア圏と比べ、欧米では一般的に身長が高く、座面やテーブルの高さもそれに合わせて設計されています。そのため、海外製の家具を購入する際には、より注意深くサイズに着目する必要があります。さらに、ネットでの購入などで実際に家具を試す機会が限られる場合は家具の仕様や寸法を事前によく確認し、自分たちのニーズに合ったサイズの家具を選ぶことが重要であると言えます。
少し裏ワザ的なお話になりますが、どうしてもお気に入りのテーブル(イス)のサイズが合わない、という場合でも、お店によっては脚のカットなどをしてもらえることがあります。素材などにより難しい場合もありますが、どうしても!という場合にはぜひ試してみてくださいね。
お気軽にご相談ください!
マルニファニシングでのリノベーション家具の販売も基本的にはネット販売がメインとはなりますが、経験豊富な担当者がさまざまなご相談に応じますので、気になるアイテムがありましたら購入前に気軽にお問い合わせくださいね。